特集 有害事象をめぐる組織としての対応
医療事故対応
医療事故初期対応における「現場保存」の意義
入田 和男
1
,
秋好 美代子
2
,
安養寺 美会子
2
1日本赤十字社九州ブロック血液センター品質部
2九州大学病院医療安全管理部
pp.97-101
発行日 2013年2月10日
Published Date 2013/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102688
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
医療事故が紛争化することを回避するためには,事故に遭遇した患者・家族のニーズに先取りして応えることが大切であるという。事故発生初期段階では特に,隠さない・逃げない・ごまかさないの事故対応の3原則が重要である。本稿では,患者・家族のニーズに応えるに際して,その判断材料の基本となる現場保存の意義と方法を解説する。適切な現場保存が行なわれて初めて,事故の真相究明が可能となり,患者・家族への説明ならびに謝罪の内容が確定する。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.