報告
直線偏光近赤外線を用いた腰部交感神経節近傍照射の治療経験
水島 健太郎
1
,
梶家 慎吾
1
,
廣谷 江理
1
,
佐々木 麻巳子
1
,
長谷 裕美
1
,
木澤 清行
1
,
松本 彰生
1
,
謝 典頴
1
Mizushima Kentarou
1
1鐘紡記念病院リハビリテーション科
pp.69-72
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100410
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目的
近年,直線偏光近赤外線を用いた交感神経節ブロックは,主としてペインクリニック領域における新しい治療法の一つとして脚光を浴びている.なかでも星状神経節近傍照射による星状神経節ブロックは,安全で簡便かつ効果的な治療法として報告されている1~3).しかし腰部交感神経節近傍照射による腰部交感神経節ブロックに関しては,同様の手技で実施可能であると紹介されてはいるものの,その効果や治療成績についての見解はいまだ不明である.
われわれは,1999年より循環障害や神経障害などに起因する下肢症状に対する治療法として,直線偏光近赤外線治療器を用いた腰部交感神経節近傍照射(レーザー照射)を行ってきた.今回これらの症例の治療成績について調査し,レーザー照射の有効性を検討するとともに,その適応と限界について考察したので報告する.
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