理学療法の現場から
中越大震災における理学療法士協会活動
五十嵐 進
1,2
1新潟県理学療法士会災害対策委員会事務局
2白根大通病院
pp.47-48
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100237
- 有料閲覧
- 文献概要
平成16年10月23日(土)17時56分頃,M6.8・震度7の大地震が新潟県中越地方を襲いました.その特徴としては中山間地での断続的な余震,水害―風害―地震―雪害の連続が挙げられます.日本の原風景ともうたわれる棚田や建造物に大きな破壊の爪痕を残し,多くの被災者が受けた傷ははかり知れません.あれから1年が経ち,今なお9千人を越える方が応急仮設住宅での生活を余儀なくされています.不幸にも犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに,全国よりいただいた温かいご支援に対し,改めて深く感謝を申し上げます.何事にも辛抱強く立ち向かう新潟県民気質をもって1人ひとりが自らの生活と地域の建て直しに努めております.今後とも引き続きご支援を宜しくお願い致します.
理学療法士協会(県士会,本部)として災害対策支援事業を行ったことは既に研修会や誌上にてお知らせしてきました.日本列島のあちこちで起きている地震,「“未知の大地震”はいつ起きてもおかしくない」とまで言われています.阪神・淡路大震災における兵庫県士会の貴重な報告書やアドバイスをもとに活動した経過をまとめてみましたので,ご報告いたします.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.