特集 阪神・淡路大震災時における保健医療活動
大震災の被害状況
後藤 武
1
1兵庫県保健環境部医務課
pp.449-451
発行日 1995年7月15日
Published Date 1995/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901294
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阪神・淡路大震災の被害状況
まず,兵庫県災害対策本部で把握されている阪神・淡路大震災の被害状況について述べる.被害に遭い,兵庫県で災害救助法指定を受けた地域は10市10町に及び,4月10日現在の人的被害は死者5,479人,行方不明2人,負傷者34,900人に上っている.また,焼失・倒壊家屋は,それぞれ7,456棟(7,600世帯),171,481棟(258,937世帯)に達し,なお673カ所の避難所で55,189人の住民が不自由な生活を送っている.
被害総額は4月12日現在,9兆9,168億円と推計されているが,その主なものは,建築物5兆8,000億円,港湾1兆円,高速道路5,500億円,ガス・電気4,200億円,文教施設3,352億円,鉄道3,439億円などである.保健医療・福祉関係祉設の被害総額は1,745億円で,うち病院,診療所それぞれの被害は664億円,288億円と推計されている.
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