増刊号 誰でもわかる遺伝子検査
Ⅱ.各論—遺伝子検査はどういうときに必要なのか
5.遺伝子検査の今後の展望
Ⅱ.各論—5.遺伝子検査の展望で用いられる用語の解説
pp.1169
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906393
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CYP(チトクロームP450)[Ⅱ.-5.,1179ページ]
1962年に大村・佐藤により初めて記載されたヘム蛋白質で,肝の薬物酸化反応の主役である.ヒト肝のCYPは多数の分子種から成るが,CYP1A2,CYP2A6,CYP2B6,CYP2C8,CYP2C9,CYP2C19,CYP2D6,CYP2E1,CYP3A4が薬物やアルコールの代謝に関与する分子種である.CYP2B6以外では遺伝的多型が報告されているが,2C9,2C19,2D6の多型は特に臨床的に重要である.現在もCYPのSNPに関する情報は日々更新されていて,その情報はhttp://www.imm.ki.se/CYPalleles/で参照できる.
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