増刊号 誰でもわかる遺伝子検査
Ⅱ.各論—遺伝子検査はどういうときに必要なのか
2.技術編—遺伝子検査を活用するための知識
3)分析法/解析法
(9)DNAチップ法
河村 好章
1
,
江崎 孝行
1
1岐阜大学大学院医学研究科再生医学専攻再生分子統御学講座微生物・バイオインフォマティックス部門
pp.981-985
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906333
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はじめに
DNAチップとは1枚の基盤上(通常スライドガラス)に高密度にDNAを固定化したものをいう.ゲノムプロジェクトにより多くの生物の全遺伝子配列が解読されたが,解読された塩基配列から各遺伝子の機能を解明する,いわゆるポストゲノムの重要な技術として多方面で利用されている.また,1枚の基盤上にごく微量の多種類のDNA(またはオリゴヌクレオチド)を固定化できるところから,メンブランフィルター上などで行われてきたハイブリダイゼーションを微量化して実施できる.
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