増刊号 誰でもわかる遺伝子検査
Ⅱ.各論—遺伝子検査はどういうときに必要なのか
1.遺伝子検査の適応—遺伝子検査の特性を知る
1)感染症
菅野 治重
1
1千葉大学医学部附属病院検査部
pp.915-918
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906315
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はじめに
感染症の領域において,遺伝子検査は,感染症の病原体の検出,病原因子や抗菌薬耐性因子の検出,病原体の型別,などの分野で広く利用されており,今後の発展が期待される検査法の1つである.遺伝子検査は特徴として,培養検査に比べて迅速性に優れる,塗抹検査より検出感度が高い,半定量的な検出ができる,などの利点があるが,一方で,共存菌の情報が得られない,生菌が得られない,などの欠点もある1).これらの特徴を踏まえて,遺伝子検査の適応を整理した.
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