増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学
II 微生物検査
各論
1 感染症と顕微鏡検査の所見
2 尿路感染症
菅野 治重
1
1医療法人社団徳風会髙根病院内科
pp.940-945
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102558
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1 尿路感染症の種類と原因菌
表1に示したが,尿路感染症には,下部尿路感染症として尿道炎と急性膀胱炎があり,上部尿路感染症として急性腎盂腎炎がある.
尿道炎は小児では包茎を持つ男児に多くみられ,Escherichia coliやProteus mirabilisが主に原因となるが,性的に活動的な年齢にある成人では,Neisseria gonorrhoeae,Chlamydia trachomachis,Ureaplasma urealyticumなどが原因となる.
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