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尿中ATP—新しい尿細管機能マーカー
中島 基雄
1,2
,
矢内 充
3
,
金子 一成
4
,
青柳 一正
5
1前:キッコーマン(株)研究本部研究推進部
2現:(財)千葉県産業振興センター東葛テクノプラザ
3日本大学医学部臨床病理学
4順天堂大学医学部小児科学
5筑波技術短期大学附属診療所
pp.787-789
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906276
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■ATPとは
ATP(adenosine triphosphate,アデノシン三リン酸)は分子量507の高エネルギーリン酸化合物で生体内における最も重要なエネルギー供給物質である.このATPは主に細胞内のミトコンドリア中で活発に行われている解糖系と好気的リン酸化とを経て1分子のグルコースから36分子供給される.ATPはいろいろなエネルギーを必要とする生体反応のほかに,各種蛋白質などのリン酸化にも使われる.腎臓特に尿細管において糸球体でろ過された有用物質を再吸収する機構に必要エネルギーを供給する.また生体内のナトリウム-カリウムバランスを調整するNa+/K+ATPaseの基質としても重要である.
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