技術講座 微生物
白血球中サイトメガロウイルスpp65抗原の検出
峰松 俊夫
1
,
南嶋 洋一
2
1宮崎医科大学医学部微生物学講座
2九州保健福祉大学保健科学部
pp.639-644
発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906234
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新しい知見
抗原血症検出か定量的PCRか?:近年,定量的PCRが普及してきており,cytomegalovirus(CMV)感染症診断への応用が研究されている.CMV感染症診断において,抗原血症の検出と定量的PCRとで有用性が比較されているが,それぞれに長所と短所が認められる.概して,結果が陽転する先行性は定量的PCRがすぐれ,治療開始と終了時期の決定には抗原血症の結果が参考にしやすいとされる.保険診療となっている点で,医療現場では抗原血症検査が受け入れやすいかもしれない.将来的に,それぞれの欠点を補い合う二本柱の検査法として,双方が発展することに期待したい.
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