技術講座 生化学
尿中Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチドの測定
三浦 雅一
1
1三菱化学ビーシーエル研究開発部分子生体情報部門
pp.11-16
発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906089
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新しい知見
閉経後の骨粗鬆症診断や,ホルモン補充療法による治療効果の判定には,骨密度の変化を高感度に検出するマーカーが欠かせない.最近,閉経前後の女性を対象とした検討で,Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTx)の値で閉経後女性を四分位に群別し,ホルモン補充療法の治療効果を腰椎の変化率で比較したところ,治療開始時のNTx値が高いほど治療効果が高いことが示された.これらの結果より,各種骨代謝マーカーのなかで,とりわけNTxが,閉経に伴う骨量減少を予測する有用な指標になりうることが期待されている.
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