Laboratory Practice 血液 骨髄塗抹標本の見かた
異常細胞の見かた・3 リンパ球系の異常
2.数の異常と形態異常 核の異常
長野 美恵子
1
,
西村 敏治
1
1NTT東日本関東病院臨床検査部
pp.1360-1363
発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906048
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はじめに
リンパ球系腫瘍の中で,特徴的な形態異常を示す疾患は,リンパ性白血病,リンパ腫,骨髄腫などがある.細胞の形態学的特徴は,大きさ,細胞質の色調,顆粒の有無,核構造などが挙げられる.中でも成人T細胞白血病/リンパ腫,菌状息肉症,Sézary症候群は,核形,核構造に異常が見られ,花弁状,脳回状,クルミ状とも形容される特徴ある細胞が出現し,鑑別には注意を要する.
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