増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣
第2章 血液 骨髄塗抹標本の見かた
6.異常細胞の見かた
3)リンパ球系の異常(2)数の異常と形態異常―④核の異常
長野 美恵子
1
,
西村 敏治
1
1NTT東日本関東病院臨床検査部
pp.1086-1089
発行日 2004年9月15日
Published Date 2004/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100798
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はじめに
リンパ球系腫瘍の中で,特徴的な形態異常を示す疾患は,リンパ性白血病,リンパ腫,骨髄腫などがある.細胞の形態学的特徴は,大きさ,細胞質の色調,顆粒の有無,核構造などが挙げられる.なかでも成人T細胞白血病/リンパ腫,菌状息肉症,セザリー症候群(Sezary syndrome)は,核形,核構造に異常が見られ,花弁状,脳回状,クルミ状とも形容される特徴ある細胞が出現し鑑別には注意を要する.
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