増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス
8.内分泌細胞(細胞内内分泌顆粒)の日常染色法
フォンタナ・マッソン染色
當銘 良也
pp.786-789
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905891
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フォンタナ・マッソン染色(Fontana-Massonstain)は,マッソン1)がフォンタナのアンモニア銀液を用いて虫垂のカルチノイドを染色したことに始まる.カルチノイド腫瘍のような内分泌細胞の検索にも用いられるが,腫瘍組織では陽性率が低いため,今ではメラニンやリポフスチンなどの証明法として用いられることが多い.クリプトコックス(Cryptococcus)は,ジフェノールを含む培養液で培養すると菌体自身が持つフェノールオキシダーゼによってメラニンを形成することが知られ,病理組織学的にはフォンタナ・マッソン染色で陽性2,3)となり,他の酵母様真菌との鑑別に有用とされている.
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