日常染色法ガイダンス 結合組織の日常染色—膠原線維の染色
マッソン・トリクローム染色
野村 利之
1
1同愛記念病院研究検査科病理検査室
pp.1057-1060
発行日 1997年11月1日
Published Date 1997/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903276
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目的
線維性結合組織は生体内に広く分布し,膠原線維,細網線維,弾性線維の3種の線維に分類される.この中の膠原線維,細網線維を選択的に染める代表的染色法がマッソン・トリクローム(Masson-Trichrome)染色である.
マッソン(Masson,1929年)がマロリー(Mallory)の原法とワンギーソン(van Gieson)染色法を加味して考案した方法で,核をヘマトキシリンで黒く染め,膠原線維をアニリン青で青く,その他の細胞質,筋線維などを酸性フクシンで赤く染める3色染色法(trichrome stain)である.
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