日常染色法ガイダンス 内分泌細胞(細胞内顆粒)の日常染色法
フォンタナ・マッソン染色
當銘 良也
1
1国立がんセンター中央病院臨床検査部
pp.549-552
発行日 1998年6月1日
Published Date 1998/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903434
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この染色法は,マッソン1)がフォンタナのアンモニア銀液を用いて虫垂のカルチノイドを染色したことに始まる.カルチノイド腫瘍のような内分泌細胞の検索にも用いられるが,腫瘍組織では陽性率が低いため,今ではメラニンやリポフスチンなどの証明法として用いられることが多い.クリプトコッカスは,ジフェノールを含む培養液で培養すると菌体自身が持つフェノールオキシダーゼによってメラニンを形成することが知られ,病理組織学的には,フォンタナ・マッソン染色(FM法)で陽性2,3)となり,他の酵母様真菌との鑑別に有用とされている.
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