増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス
8.内分泌細胞(細胞内内分泌顆粒)の日常染色法
グリメリウス染色
當銘 良也
pp.790-792
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905893
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目的
好銀(argyrophil)細胞染色のうち広く用いられているのがグリメリウス染色(Grimelius stain)である.グリメリウス染色1,2)は,低濃度の硝酸銀水溶液に浸し,吸着した銀イオンを還元剤で還元沈着させる方法である.神経内分泌顆粒の検索のために用いられ,カルチノイドなどの内分泌腫瘍の検索,その他腫瘍の内分泌方向への分化を確認するために行われることが多い.本法は,染色の安定性や過染性の点から多くの検討が行われているが,過染のない安定した方法はなく,これから多くの検討を要する染色法である.
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