歴史に学ぶ病理技術
渡辺恒彦、荒井敦三とマッソン・トリクローム染色
森藤 哲史
1
,
安井 寛
,
廣井 禎之
1洛和会音羽病院 臨床検査部
キーワード:
顕微鏡切片作成法
,
医学史(1601-現在)
,
Masson染色
Keyword:
Microtomy
,
History, Modern 1601-
pp.598-602
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022245565
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◆マッソン・トリクローム染色はヘリー液、ツェンカー・ホルマリン液などの固定液で、一本刀による薄切で切片厚6μmを前提としており、ホルマリン固定材料、3μm切片では良好な染色性が得られなかった。◆ホルマリン固定、3μm切片での染色性の改善を目的として、渡辺恒彦先生、荒井敦三先生により、10%トリクロロ酢酸と10%重クロム酸カリウムの等量混合液を用いる東京逓信病院法が考案された。◆東京逓信病院法は、今日のわが国のマッソン・トリクローム染色の基盤となっている。
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