見開き講座 分子細胞遺伝学への道しるべ・6
核酸1.核酸
田村 高志
1
1杏林大学保健学部臨床遺伝学教室
pp.546-547
発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905830
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核酸とは
核酸(nucleic acid)はあらゆる生物の細胞に存在する高分子物質である.核酸はリン酸,糖,塩基から成るヌクレオチド(nucleotide)と呼ばれる基本単位から成り,デオキシリボ核酸(deoxyribonucleic acid;DNA)とリボ核酸(ribonucleicacid;RNA)との2種類がある(表).
構成する糖がデオキシリボースであるヌクレオチドを,デオキシリボヌクレオチドと呼び,これが鎖状に長く連なったのがDNAである.また,構成する糖がリボースであるヌクレオチドが連なったものがRNAである.
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