増刊号 血液検査実践マニュアル
Part 4 溶血検査
3.検査の実際
1)赤血球抵抗試験
臼杵 憲祐
1
,
長野 美恵子
1
,
浦部 晶夫
1
1NTT東日本関東病院血液内科
pp.811-812
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905473
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検査の目的
赤血球抵抗試験は赤血球の表面積/体積比を調べる検査である.表面積/体積比の低い遺伝性球状赤血球症の診断や,表面積/体積比の高いサラセミアのスクリーニングに用いられる.表面積/体積比が低いほど低浸透圧水溶液(低張液)中で溶血の程度が高くなる.これを赤血球浸透圧抵抗性の低下(浸透圧脆弱性の充進)という.
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