臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅵ.血液検査
58.赤血球抵抗試験
原野 恵子
1
,
上田 智
2
1川崎医科大学・生化学
2川崎医科大学・検査診断学
pp.2228-2229
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219379
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赤血球抵抗試験は溶血性貧血における赤血球膜の脆弱性を調べる検査で,低張食塩水に対する浸透圧抵抗を測定するParpart法1)(比色法)が広く行われている.そのほかに,わか国で考え出されたCoil Planet遠心法(CPC法2))は,操作が簡単でしかも短時間で測定可能なことに加えて,微量の血液(10μl)で行える特徴をもっており,血液疾患のみならず,肝疾患にも広く利用され,その有用性が認められた.また,連続MCV測定装置による低張食塩水中におけるサポニンテスト3)も行われている.比色法としてはほかにグリセロール溶血試験4)がある.
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