技術講座 血液
赤血球抵抗試験
友安 茂
1
,
鶴岡 延熹
1
Shigeru TOMOYASU
1
1昭和大学医学部血液内科
pp.113-119
発行日 1996年2月1日
Published Date 1996/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902616
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新しい知見
赤血球抵抗試験のうちParpart法とCPC(coil planet centrifuge)法が臨床では使用されている.Parpart法は浸透圧を変化させることによって赤血球を溶血させる検査法で,球状赤血球の有無を調べるのに適しているが,無フィブリン血を作製しなければならないので操作がやや繁雑である.一方,CPC法は被検血球をコイルに充填し遠心する方法である.浸透圧のほかに遠心力を利用するので,球状赤血球の存在による溶血のほか赤血球膜の性状変化による溶血を鋭敏にとらえ,その変化を記録紙に描くことにより,視覚的に判断できる利点がある.
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