増刊号 緊急検査実践マニュアル
各論
5.微生物(感染症)検査
2)免疫学的検査 d)原虫感染症 技術編+臨床編—マラリア
大友 弘士
1
,
水野 泰孝
1
1東京慈恵会医科大学熱帯医学教室
pp.906-908
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903904
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原理と手技
マラリアの免疫学的検査としては,マラリア原虫(Plasmodium spp.)抗原を用いて患者血中に存在する抗マラリア原虫抗体を検出してマラリアを診断する方法のほか,最近は患者血中に存在する原虫由来の特異蛋白や酵素を免疫学的な手法を用いて検出する方法も開発されている.しかし,前者は病因原虫を直接検出する顕微鏡的検査法に優る方法として普及するには至っておらず,その応用域が限られていることに対する理解が必要である.
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