増刊号 緊急検査実践マニュアル
各論
5.微生物(感染症)検査
2)免疫学的検査 d)原虫感染症 技術編+臨床編—赤痢アメーバ
小林 正規
1
,
竹内 勤
1
1慶應義塾大学医学部熱帯医学・寄生虫学教室
pp.902-905
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903902
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原理と手技
赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)感染症の免疫学的検査は赤痢アメーバの無菌培養法(Diamond,1968年)が確立されて以降,信頼性の高い検査が可能となった.抗原(赤痢アメーバ無菌培養標準株:HK-9,HM-1:IMSSなどより調製)と患者血清を反応させることで抗赤痢アメーバ抗体を検出しアメーバ症を診断する.また,免疫組織化学的に赤痢アメーバ抗原免疫動物血清を用いて組織病変部(組織簿切標本)から赤痢アメーバを検出し,同定することもできる.
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