増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル
第II章 組織学的検査
2.検体
2)検体の受付と処理
f)染色法[2]結合組織(膠原線維)の染色法
三瓶 接子
1
,
石川 喜美男
2
,
赤石 清美
2
,
宮 哲正
3
1(株)ケーアイエー細胞病理研究所検査部
2(株)ケーアイエー細胞病理研究所
3(株)保健科学研究所
pp.111-113
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903467
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はじめに
結合組織は細胞外線維とその線維間にある生体の支持組織である.結合の線維には物理的性質や染色性の特徴から膠原線維,弾性線維,細網線維があり,これらは再生力が強く,組織の欠損部を補充する.すなわち,結合組織を染色することは,肺,肝,腎などにおける病変や腫瘍の鑑別,検索を行ううえで重要な意義を持つ.この中で,膠原線維の染色法には,代表的なものとして,マロリー染色,アザン・マロリー法,マッソン・トリクローム染色,ワンギーソン染色などがある.
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