技術講座 病理
結合織線維の染色法
大平 嘉一
1
,
町並 隆生
1
1東京大学医学部病理学教室
pp.36-40
発行日 1993年1月1日
Published Date 1993/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901372
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サマリー
日常の病理検査室における検査技師の主な仕事は,人体病理解剖の介助と,手術材料,解剖材料の標本作製,細胞診の標本作製とスクリーニング,電子顕微鏡による診断のための標本作製である.
その中でごく一般的に行われている光顕レベルの組織学的検索(生検材料や剖検材料)を行ううえで,HE染色は不可欠なものであるが,組織学的診断を下すためには,そのほかの補助となる染色を必要とする場合が非常に多い.その中で最も一般的に行われるのが結合織線維の染色で,病理組織学の面でほとんど必須のものとして用いられている.
そこでわれわれが日常行っている結合織線維の染色を,これまでに報告された原著をもとに多少の工夫を加え,手技上の注意点を概説した.
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