けんさアラカルト
Helicobacter pylori感染の診断法—13C-urea breath test
指尾 弘子
1
,
福田 能啓
1
,
下山 孝
1
1兵庫医科大学第4内科
pp.936
発行日 1997年10月1日
Published Date 1997/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903248
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Helicobacter pyloriの発見以来,胃・十二指腸疾患と本菌との関連性が検討されてきた.最近では,H. pyloriを除菌しようとする試みがなされるようになり,H. pylori感染診断の必要性がますます高まってきている.
H. pylori感染の診断には,内視鏡検査時に採取した生検組織を用いた鏡検法,迅速ウレアーゼテスト,培養法などがある.これらの検査法は内視鏡検査を行わなければならないので,侵襲的検査法と呼ばれている.また,胃生検組織を用いるため,胃内全体の感染を診断できず,偽陰性が生じる可能性がある.
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