今月の主題 Helicobacter pylori
技術解説
Helicobacter pyloriの血清診断法
後藤 智彦
1
,
齊藤 大三
2
,
福田 能啓
3
Tomohiko GOTOH
1
,
Daizo SAITO
2
,
Yoshihiro FUKUDA
3
1国立がんセンター中央病院臨床検査部
2国立がんセンター中央病院臨床検査部細菌免疫検査室
3兵庫医科大学第4内科
キーワード:
H.pylori
,
血清診断
,
ELISA
Keyword:
H.pylori
,
血清診断
,
ELISA
pp.171-174
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903240
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H.pylori感染の血清診断法は,患者に負担を与えない(非侵襲的)で,内視鏡検査や培養検査の設備を有さない施設でも容易に行える検査法である.また,mass surveryに適しており,スクリーニングや疫学的研究に用いられる.しかし,除菌成功後の血清抗体価の低下は遅延するため,除菌の判定には有用ではなく,その後のモニタリングには除菌後6か月以上の長期観察が必要である.
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