検査報告書の書きかた 血液検査・1
赤血球—正しい検査報告書の書きかたとその際の留意点
巽 典之
1
,
田窪 孝行
1
,
津田 泉
1
1大阪市立大学医学部臨床検査医学
pp.364-368
発行日 1997年4月1日
Published Date 1997/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903033
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
血液検査は一般血液検査,止血・凝固検査,特殊検査に大別できる.そのうち,一般血液検査では赤血球・血小板系測定値と白血球・白血球分類が基本検査項目であり,それらは全自動型血球計数装置でもって計測が行われているのが現状である.臨床検査において,臨床医との接点は検体の受け取りと1枚の報告害であり,このわずかな機会でもって医師に高質で,かつ十分検討された測定結果を伝えるとともに検査室の検査への最大限の努力に対する理解を求めることになる.このためには1枚の報告書に対しても,限られた枠の中で検査室が知り得た検査情報が十二分に盛り込めるように,細心の配慮が求められることになる.今回は限られた誌面であるので,血球計数装置としてわが国で繁用されている東亜医用電子社の赤血球系を中心とした測定結果を実例として記述することにする.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.