生体のメカニズム 凝固・線溶系・8
経口抗凝血薬のコントロール
岡嶋 研二
1
1熊本大学医学部臨床検査医学
pp.1133-1135
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902943
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はじめに
抗血栓療法には,抗血小板療法,経口および非経口抗凝血薬による抗凝固療法,さらに血栓溶解療法がある.このうち,経口抗凝血薬の代表的なものは,ワーファリンである.本物質は,ウシの半乾燥クローバー摂取による出血死(スイートクローバー病)をきっかけに発見されたが,古くから血栓症の一次および二次予防に頻用されている.
本稿では,ワーファリンの作用機序,適応と凝固能評価によるコントロールについて述べる.
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