Japanese
English
特集 循環器薬のinteraction
抗凝血薬におけるinteraction
Interaction among antithrombotics
沼野 藤夫
1
Fujio Numano
1
1東京医科歯科大学医学部第三内科
1The Third Department of Medicine, Tokyo Medical and Dental University School of Medicine
pp.259-263
発行日 1988年3月15日
Published Date 1988/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205213
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はじめに
脳血栓や心筋梗塞等の血栓性疾患患者は老齢化がすすんできているわが国では飛躍的に増加してきており,これに対応するいわゆる抗血栓療法は治療学の中でますます比重が大きくなってきたといえる1)。さらに最近の研究では血栓形成の初期段階での重要な現象である血小板の粘着,凝集は単に血栓形成の始まりというだけでなく血小板より産生放出されるトロンボキセンA2(TXA2)や血小板由来増殖因子(PDGF)が血管傷害,動脈硬化の発生,進展に重要な役割を演じていることを明らかにしており2〜4),抗血栓療法は治療のみならず血栓形成を阻止する予防の面でも重要な意義をもつようになってきたといえる。
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