検査データを考える
組織標本内のPAS陽性物質
宮田 浩
1
,
河野 一郎
1
1日立製作所戸塚総合病院臨床検査科病理細胞診室
pp.855-859
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902878
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はじめに
PAS反応とは,多糖類を過ヨウ素酸(periodic acid)を用いて酸化し,アルデヒド基を生じさせ,これにシッフ(Schiff)試薬を作用させて赤紫色に呈色する反応で,各々の頭文字をとりPAS反応と呼ばれている.
1940年後半にMcManus,Hotchkissらによって用いられるようになり,現在では病理組織検査において多糖類を染める最もポピュラーな染色法である.
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