技術講座 血液
PAS染色
秋山 淑子
1
1東大病院中検
pp.62-63
発行日 1975年3月1日
Published Date 1975/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200739
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PAS染色は過ヨウ素酸シッフ(periodic acid-Schiff)反応の略で,血球の多糖体の組織化学的証明法の一つである.
多糖体はその構造中にαグリコール基を持っており,適当の酸化剤の作用によりグリコール基の酸化が起こり,OH基を持った炭素間の結合が切れてアルデヒド基が作られる.このアルデヒド基がシッフ液に浸漬することによりシッフ液中のフクシンと結合して赤色の化合物を作る反応を利用した染色法である.
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