特集 塗抹検査
技術解説
組織からの塗抹標本—スタンプ標本
天木 一太
1
1日本大学医学部萩原内科
pp.776-779
発行日 1965年9月15日
Published Date 1965/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915801
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はじめに
塗抹標本による細胞の観察は,本来,血球観察のために用いられたものである。血球の一般的観察法としては,塗抹ギムザ染色あるいはライト染色標本がもっともすぐれていることは一般に認められているところである。
その後,超生体染色法,位相差法その他の観察法が考えられ,それぞれ長所や特長があるが,そしてこれらも広義の塗抹検査の中にいれられる方法なのであるが,臨床的に用いられる一般的観察法としては,塗抹ギムサ染色法あるいはライト染色法は,所見のすぐれている点や便利さからいってこの方法にまさるものはない。
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