技術講座 微生物
梅毒の検査
望月 照次
1
,
中村 良子
2
Shouji MOCHIZUKI
1
1昭和大学藤が丘病院中央臨床検査部
2昭和大学藤が丘病院臨床病理科
pp.809-818
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902869
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新しい知見
抗梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum;TP)抗体の検出は,赤血球を担体とした方法から,人工担体(粒子)を用いる受身凝集反応に変遷しつつある.その理由は,人工担体自身に抗原性がなく,非特異反応の発生を回避できることにある.また,ラテックス凝集反応を利用した自動分析法やEIA法も普及し,多量検体の処理や客観的判定が可能となった.しかし,方法間での結果の互換性に問題があり,今後の課題となっている.
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