技術講座 生化学
標準品の作りかた—CRPキャリブレーターへの値付け
筒井 聰明
1
,
塩沢 重樹
2
,
鈴木 光一
3
Satoshi TSUTSUI
1
1(株)ダイアヤトロン 技術統括部
2(株)ヤトロン 第2開発部
3(株)ヤトロン 八千代工場
pp.409-414
発行日 1996年5月1日
Published Date 1996/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902681
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新しい知見
検査値の施設間差が問題となっており,検査の標準化が関係者の間で進められている.免疫血清分野では,WHO,国内,IFCC各標準品が制定されている.CRPについてはWHO標準品に準拠した国内標準品(ロット4)が制定され,国内ではこれを利用した実用キャリブレーターが製品化されている.
標準品間の値の移し替えには各標準品間の並行性(免疫学的同等性)が重要である.CRP国内標準品(ロット4)と精製CRPを用いた社内基準品,高CRP血清より調製された実用キャリブレーター間にはラテックス免疫比濁法で並行性があり,値の移し替えが可能である.
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