病気のはなし
出血熱
今村 顕史
1
Akifumi IMAMURA
1
1東京都立駒込病院感染症科
pp.6-10
発行日 1996年1月1日
Published Date 1996/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902588
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新しい知見
1995年ザイールのキクウィトの町を中心とした地区に,重篤な急性ウイルス疾患が流行した.8月24日現在,患者数315人,うち244人が死亡(77%)と致命率が非常に高く,この病原体は1976年にザイールおよびスーダンで流行したエボラウイルスであることが判明した.発熱,頭痛,筋肉痛などの症状で始まり,重症化すると皮膚粘膜,泌尿生殖器,消化管などからの出血をきたし死亡するこの疾患は,エボラ出血熱と呼ばれている.
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