今月の主題 注目されている感染症―Emerging Infectious Diseases
技術解説
デング熱・デング出血熱
五十嵐 章
1
Akira IGARASHI
1
1長崎大学熱帯医学研究所病原体解析部門分子構造解析分野
キーワード:
デング熱・デング出血熱
,
ネッタイシマカ
,
実験室内診断
Keyword:
デング熱・デング出血熱
,
ネッタイシマカ
,
実験室内診断
pp.529-534
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903724
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デング熱とデング出血熱はデングウイルス感染による急性熱性疾患であり,近年患者数の増加,流行地域の拡大,重症型の出現によって,世界の熱帯地域における大問題となっている.日本では現在デングの流行はないが東南アジアへの旅行者での罹患者が多い.デングの拡大は熱帯諸国の経済発展と関連している.実験室内診断法はウイルス分離と血清診断が基本である.最近ではRT-PCR法による遺伝子検出とIgM-ELISAが導入されている.
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