技術講座 病理
骨梁の走査電顕による観察
大平 嘉一
1
,
岩坂 茂
1
,
石田 剛
2
,
町並 陸生
1
1東京大学医学部病理学教室
2東京大学医学部附属病院病理部
pp.963-968
発行日 1995年11月1日
Published Date 1995/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902542
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新しい知見
近年分子生物学の進歩により,DNAレベルの研究が盛んに行われている現在,病理学の分野においても発癌のメカニズムの解明など分子生物学的研究が行われている.しかし,現在の多くの疾患分類の基礎である形態像を精確にとらえることは,分子生物学的研究に劣らず重要であると考えられている.
走査電顕による病理組織学的診断へのアプローチは,まだまだ来開拓の分野である.しかし,光顕では観察し得ない各種臓器・組織における病変を走査電顕的手法を用いて3次元的に観察し,光顕や透過電顕と併せて組織学的診断を行うことにより,形態像のより深い理解が可能になると思われる.
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