技術講座 免疫
抗ミトコンドリア抗体の測定
清水 秀剛
1
,
北見 啓之
1
,
石井 秀夫
1
,
佐藤 信紘
1
1順天堂大学医学部消化器内科
pp.473-479
発行日 1995年6月1日
Published Date 1995/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902411
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新しい知見
抗ミトコンドリア抗体(AMA)は原発性胆汁性肝硬変(PBC)で高頻度に出現するが,梅毒,薬剤性ループスや自己免疫性肝炎でも認められ,抗リボソーム抗体や抗RNP抗体などの存在により判定が困難となる.近年,PBCに特異的なAMAの主要な対応抗原が,ミトコンドリア内膜M2分画のうちのピルビン酸脱水素酵素(PDH)E2 componentであることが同定され,PDH-E2を抗原としたELISA法によるIgG型抗体の測定がPBCの診断に用いられている.
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