検査法の基礎
シクロデキストリン誘導体の臨床検査試薬への応用における新展開と課題
入江 徹美
1
,
杉内 博幸
1
,
上釜 兼人
1
1熊本大学薬学部医療薬剤学講座製剤学研究室
pp.19-25
発行日 1995年1月1日
Published Date 1995/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902212
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新しい知見
分子カプセルとも呼ばれるシクロデキストリン(CyD)の超分子的な包接特性は,臨床検査試薬の物性や機能性の改善に有効利用されている.本稿では,新規CyD誘導体の臨床検査試薬への応用における最近の研究動向を概説するとともに,硫酸化CyD/ハイブリッド酵素複合系が各リポ蛋自分画に対して選択的な反応性を示すことを利用した血清高密度リポ蛋白中コレステロールの直接測定法に関する最近の知見を紹介する.
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