検査ファイル
脂肪染色
川島 徹
1
1順天堂大学浦安病院検査科
pp.536
発行日 1994年6月1日
Published Date 1994/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902053
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はじめに
組織における脂肪の存在は,1859年にミューラーによって発見された.脂肪は1946年ベーカーによって“幾つかのまたあらゆる通常の油性溶媒によって組織から抽出することが出来,水に不溶性かあるいは,少しはコロイド状に溶解するすべての物質”と定義された.近年,生化学の研究が進み分子構造により分類がなされているが,日常検査においては,ズダンⅢ,オイル赤(ズダンⅡ),ズダン黒B,ナイル青などの脂肪染色が使用されている.
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