今月の主題 糖尿病
技術解説
膵島細胞の染色法
川島 徹
1
,
笠原 健弘
1
,
佐久間 由子
1
,
須田 耕一
2
Toru KAWASHIMA
1
,
Takehiro KASAHARA
1
,
Yoshiko SAKUMA
1
,
Koichi SUDA
2
1順天堂大学付属順天堂医院中央検査部病理
2山梨医科大学病理学教室
pp.531-538
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911542
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膵臓Langerhans島の内分泌細胞の分類染色は,1915年ごろのHeidenhainのアザン染色に始まる.その後各種のホルモンが同定されるに伴い,ホルモン分泌細胞のより細かい分類のできる染色法が要求されている.一方,おおよそ30年前にCoonsらにより確立された螢光抗体法は,ホルモンに対する抗体の精製技術の進歩とともに各細胞の同定に利用されるようになった.そのため組織染色にも,これら免疫組織化学法との関連性が望まれるようになり,さらに種々の特殊染色が報告されている.
本稿では,日常使用されている膵島細胞に対する特殊染色と,市販の抗体で行いうる免疫組織化学法を中心に述べる.
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