増刊号 免疫検査実践マニュアル
各論
XII.免疫組織化学
4.細胞診における免疫組織化学
伊藤 仁
1
,
都竹 正文
2
1東海大学医学部附属病院病理診断科
2癌研究会附属病院細胞診断部
pp.383-385
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902001
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免疫組織化学はすでに,広く病理診断に応用されるようになり,現在では細胞診の分野にも積極的に応用されるようになってきた.この手法を用いることにより,診断上有用なさまざまな抗原が観察可能となり,主に良性と悪性の鑑別,組織型の推定などに応用され,パパニコロウ染色による形態学的診断に客観性,正確性を寄与している.本稿では体腔液細胞診,乳腺細胞診において,鑑別診断に用いられるマーカー,特に良性と悪性の鑑別に用いられるマーカーについて,その有用性,応用する際の留意点について述べる.上皮性腫瘍,非上皮性腫瘍の免疫組織化学的特徴や組織型の推定などについては他項を参照されたい.
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