増刊号 免疫検査実践マニュアル
各論
XII.免疫組織化学
1.病理診断における免疫組織化学—上皮性腫瘍の特徴
深山 正久
1
,
林 幸子
1
1東京都立駒込病院病理科
pp.369-375
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901998
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免疫組織化学と病理診断
患者の診察で腫瘤が触れたり,X線検査・内視鏡検査で体内に腫瘤状の病変があった場合,腫瘤の性質を明らかにするために生検・細胞診が行われる.組織・細胞診標本が作製され,通常,組織標本であればヘマトキシリン・エオジン染色,細胞診であればパパニコロー染色が施され,組織や細胞の“形の観察”によって診断を下す.この一連の作業が病理学的診断であるが,その診断に求められていることは以下の項目にまとめられる.
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