増刊号 免疫検査実践マニュアル
各論
Ⅶ.凝固
1.血小板第4因子,β—トロンボグロブリン,血小板糖蛋白
長谷川 雄一
1
,
長澤 俊郎
1
1筑波大学臨床医学系血液内科
pp.230-234
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901952
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血小板第4因子
■測定の臨床的意義
血小板第4因子(platelet factor 4;PF 4)は血小板に固有なα顆粒に含まれ,血小板の二次凝集に際し放出される.本蛋白は,血小板以外の組織には極めて微量な濃度でしか存在せず,かつ血小板に対する弱い刺激においても鋭敏に反応すると考えられている.したがって,この因子は血小板が活性化されていることの指標として用いられる.その生体内作用としてヘパリンに対する強力な中和作用が知られている.
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