今月の主題 血小板の臨床
血小板の臨床
血小板膜糖蛋白異常
渡辺 清明
1
Kiyoaki Watanabe
1
1慶応義塾大学医学部・中央臨床検査部
pp.1684-1685
発行日 1983年10月10日
Published Date 1983/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218464
- 有料閲覧
- 文献概要
□血小板膜糖蛋白とは
血小板の膜には厚さ20〜50nmの非常に糖質に富む層(glycocalyx)があり,これが血小板の粘着,凝集などの作用を発揮するのに重要である.血小板膜糖蛋白はこの部分に多く存在し,少なくとも12種類のものがある.しかし,このうち,とくに疾患で異常となるのはGP(glycoproteinの略)Ib,IIb,IIIa,IIIb,Vなどである(表).
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.