検査ファイル
血小板の糖蛋白(グリコプロテイン)
長谷川 雄一
1
,
長澤 俊郎
1
1筑波大学臨床医学系血液内科
pp.358-359
発行日 1993年4月1日
Published Date 1993/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901458
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[1]血小板のグリコプロテインとは
血小板のグリコプロテイン(glycoprotein;GP)は当初分子量の順にI,II,IIIと命名されたが,その後も新たな発見は続き,現在では必ずしもこの原則にのっとっていない.詳細の明らかなものは表1のものを含め12である.
これらは血小板特異抗原として,血小板型の発現に重要であるばかりでなく(表1),血小板本来の止血機能の中心的役割を担うほかに,細胞接着因子としての役割を担っている.近年血小板GPはインテグリンファミリーに属するものが多いことが明らかにされてきた(表2).本稿では表の中でも特に重要な機能を有するとされるIa,Ib,IIb/IIIa,IV,Vについてまとめてみたい.
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