明日の検査技師に望む
高品質の検査データを提供しうる技師を目指して
笠原 和恵
1
1岡山済生会総合病院メディカルリサーチセンター
pp.698
発行日 1993年8月1日
Published Date 1993/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901641
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■臨床検査発展の歴史の中に見いだされる教訓
臨床検査はこの数十年間,検査項目の年々の増加と相まって検査の簡易化・微量化・能率化・精度化・システム化を目指し,大きな技術革新を遂げてきた.そして今,合理的追究から脱皮して,患者のニーズに応えられる高品質の検査データの提供をめぐる真剣な討議がなされている.大量処理の機器から緊急検査の対応も可能なランダムアクセス方式の導入もその顕著な現れと思う.
あまりにも分析のスピードアップを重視したため,かえって前型式の自動分析器のほうが精度が優れていたことを,免疫比濁法の成績で経験したことがある.
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