増刊号 臨床化学実践マニュアル
II.日常検査における異常値への対応
6.酵素成分
(7)AD,ALD
関 知次郎
1
1名古屋市立大学医学部附属病院中央検査部
pp.136-137
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901514
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■AD
ADはアデノシンデアミナーゼ(EC 3.5.4.4)のことで,アデノシンを加水分解してイノシンとアンモニアを生成する酵素でヒト組織に広く分布している.アデニンの生理活性から容易に推測できることだがADはリンパ系で特に活性が高い.すなわち胸腺,脾,扁桃腺やリンパ節,末梢血の成熟T細胞などで活性が高い.2種のアイソザイムの存在が知られており,組織由来のAD-1とリンパ球,特にT細胞に多いAD-2とに分かれる.エリスロ-9-(2-ヒドロオキシ-3-ノニル)アデノシン(EHNA)はAD-1の特異的阻害剤として知られており,これを用いて2種のアイソザイムを測り分けることが可能となっている.
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